今回は、「家を売ろうか、それとも貸そうか」と迷っている方のために、考え方のポイントやメリット・デメリットなど、役立つ情報をお届けしていきます。
相続した家や、急な引っ越しで手放すことになった家…。
「この家、住まないんだけど、どうすれば良いんだろう？」
と困ってしまいますよね。
何もせず持っておくだけでも、固定資産税や維持費も掛かります。
考え方としては、「売ってお金に変える」ほかに、「借家など賃貸物件にして家賃収入を得る」という方針もありそうですよね。
この「家を売るか貸すか」という問題、どちらのほうが良いのでしょうか。
また、売るほうが良い場合と、貸すほうが良い場合は、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。
そうした点について、今回は解説していきます。
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家を売る場合のメリットとデメリット
まずは、家を売る場合のメリットとデメリットから見ていきましょう。
＜家を売る場合のメリット＞
・売却代金で、まとまったお金が手に入る
・賃貸業務の手間や維持費が掛からない
＜家を売る場合のデメリット＞
・せっかくの資産である家を手放すことになる
・ローンが残ってしまう場合がある
それぞれポイントを簡単に解説していきます。
家を売るメリット１：まとまったお金が手に入る
家を売る場合、まず第一のメリットは、売却代金でまとまったお金が手に入ることです。住宅ローンの返済や、新しい住居の購入頭金などに充てることもできます。
家を売るメリット２：賃貸業務の手間や維持費が掛からない
家を売る場合と貸す場合を比較すると、「賃貸業務の手間や維持費が掛からない」というメリットもあります。貸した場合は賃貸運営の手間もコストも掛かりますが、売ってしまえば、そうした負担もありません。
家を売るデメリット１：家を手放すことになる
続いてデメリットです。もっとも大きなデメリットは、せっかくの資産である家を手放すことだと言えるでしょう。ただし、もともと不要な家だったり、「今後も住む予定がない」といった場合は、むしろ「手放せる」というメリットになります。
家を売るデメリット２：ローンが残ってしまう場合がある
家を売った売却代金で、住宅ローンの残りが完済できないと、ローンが残ってしまう恐れがあります。これも家を売る場合の大きなデメリットですね。また、住宅ローンが残る家を売る場合、「抵当権抹消」の手続きも必要になります。手続き自体は専門家に任せておけば済む話なので、そう心配はありません。
やはり、「売却代金でローンが完済できなかった場合、その後の生活や返済は大丈夫なのか？」という点が一番のネックでしょう。こうした点についても、不動産や金融の専門家に相談しながら進めると良いでしょう。
家を貸す場合のメリットとデメリット
続いて、家を貸す場合のメリットとデメリットを見ていきます。
＜家を貸す場合のメリット＞
・家賃収入が得られる
・家を手放さずに済む
＜家を貸す場合のデメリット＞
・賃貸経営のコストが掛かる
・借主（入居者）が見つからないと収入にならない
家を貸すメリット１：家賃収入が得られる
１つ目のメリットは、家賃収入が期待できることです。実際の金額は家賃の設定額によって変わりますが、数万円の不労所得が毎月入ってくると考えると、それだけでも大きなメリットになります。
また、賃貸契約を一度結んでしまえば、少なくとも１～２年にわたって毎月の利益が確保できるのも大きいですね。
家を貸すメリット２：家を手放さずに済む
もう一つのメリットは、家を手放さずに済むことです。賃貸に出しても所有権は持ち続けられます。賃貸契約期間が満了すれば、また自分たちが家に戻って暮らすこともできます。
「一時的に使わないけれど、将来的にはまた今の家に戻りたい」という場合は、大きなメリットになるでしょう。
家を貸すデメリット１：賃貸経営のコストが掛かる
続いて、家を貸すデメリットも見ていきましょう。まず大きなデメリットは、賃貸経営のコストです。固定資産税、管理会社への手数料、設備投資、修繕費など、さまざまなコストが発生します。こうした経費と家賃収入とを天秤に掛けて、赤字にならないよう家賃額を設定していく必要があります。
家を貸すデメリット２：借主（入居者）が見つからないと収入にならない
家を賃貸に出す場合、借主（入居者）が見つからなければ、１円の収入も発生しません。ですが、入居者を探している期間も、維持費や固定資産税など経費は発生し続けます。
入居者がなかなか見つからないと、大赤字になってしまうリスクもあるでしょう。
家を貸すか売るか、どちらのほうがオススメ？
それでは、家を貸すか売るかでは、どちらのほうがオススメでしょうか。
これは人それぞれの状況によって異なります。
こんな人は、家を貸すのがオススメ
・今の家を手放したくない
・将来的に、今の家に戻って暮らしたい
・親族や親しい友人など、信頼できる借主が身近にいる
・まとまった金額が得られなくても良い
・月々の維持管理費が掛かっても問題ない
こうした条件に当てはまる人は、家を売るのではなく、賃貸に出す選択肢もオススメとなります。
こんな人は、家を売るのがオススメ
・将来的に、今の家に戻る予定がない
・売却代金で、まとまった現金が入るのを期待したい
・維持管理の手間やコストを掛けたくない
こうした条件に当てはまる人は、売却を検討したほうが良いでしょう。
ポイントは、「今の家に戻りたいか」
家を売るか貸すかの判断基準は、「将来的に、今の家に戻りたいか」を一番に考えると良いでしょう。将来的に戻る予定があるのなら、売却よりも賃貸に出すことを選んだほうが良いでしょう。
しかし、今後住む予定がなく、家族・親族に相続する予定も無いのであれば、売却したほうがシンプルに解決できます。維持管理費も掛かりませんし、何より「この家をどうしよう」という肩の荷を下ろしてスッキリできるためです。
まずは不動産会社に相談を
「家を売るか貸すか」という判断は、不動産の専門知識も必要になります。
売った場合いくらになるか、貸した場合どのくらいの賃貸収益が期待できるか…といった判断が重要になりますが、そうした査定には不動産売買の知識と経験が欠かせません。
「家を売ろうか、それとも貸そうか」と迷っている方は、地域の不動産屋さんに、ぜひ一度相談してみて下さい。
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