
こんにちは!KOBE(神戸)売却ナビの恋水です。賃貸経営の最大の使命は、物件の資産価値を長期にわたり維持・向上させることです。そのための基本戦略が、外壁・防水工事を中心とした**「守りの投資」**。建物を雨風や紫外線から守り、入居者の安心感を確保するためには、適切なタイミングでの大規模修繕が欠かせません。「大規模修繕は15年に1度」というフレーズを耳にしたことがある方も多いでしょう。しかし、これは法律の義務ではなく、**建物の寿命を守るための重要な“目安”**です。本記事では、外壁・防水工事の基本、費用感、業者選びのポイントをわかりやすく解説します。
「15年周期」は義務ではないが、資産を守る合理的な基準
建築基準法では、定期的な「調査・報告」が義務付けられており、特に外壁タイルは10年ごとに全面打診調査が求められるなど、安全性に関する基準は年々厳しくなっています。塗料やシーリング材の寿命はおおよそ12〜15年程度。この時期を過ぎると、ひび割れや防水性能の低下が進み、雨漏りや構造劣化のリスクが急激に高まります。
つまり、「15年周期」というのは安全と資産価値を守るための経営判断であり、法的義務というより「賢い投資のタイミング」と考えるのが適切です。
外壁・防水工事の代表的な工法と費用目安
修繕計画を立てる上で、工法と費用感を理解しておくことはとても重要です。
屋上防水
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ウレタン塗膜防水
複雑な形状でも対応可能で、定期的なトップコート塗替えにより長寿命化。
耐用年数:10~13年/費用:5,000~8,000円/㎡ -
シート防水
厚みが均一で工期が短い。広い屋上や陸屋根に向いています。
耐用年数:13~18年/費用:6,000~9,000円/㎡
外壁塗装
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シリコン塗装
コストと耐久性のバランスが良く、最も一般的。
耐用年数:10~15年/費用:2,500~4,000円/㎡ -
フッ素塗装
高価ですが非常に耐久性が高く、長期的に塗り替えの回数を減らせます。
耐用年数:15~20年/費用:4,000~6,000円/㎡
シーリング(コーキング)
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打ち替え:既存を完全撤去し新しく打ち直す。耐久性が高く推奨。
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増し打ち:既存の上から重ねるだけ。安価だが耐久性が劣る。
💡 注意点
見積書に「既存シーリング撤去」と記載があるか必ず確認しましょう。安い工事ではここを省略することが多く、数年で劣化が再発します。
業者選びで失敗しないための3つのポイント
大規模修繕は業者選びで9割決まるといっても過言ではありません。以下の点を必ずチェックしましょう。
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相見積もりは「金額」より「内容」で比較
同じ外壁塗装でも、使う塗料の耐久性で10年後のコストが変わります。
例)ウレタン180万円 vs シリコン210万円 → 足場代を考えると長期的にはシリコンが安い可能性大。 -
同規模・同構造の施工実績を確認
戸建て専門業者と、マンション・アパート専門業者ではノウハウが異なります。物件規模に合う業者を選びましょう。 -
保証内容を必ず書面で確認
「最長〇年保証」という言葉だけでは不十分。対象範囲や免責事項まできちんと明記された保証書を受け取ってください。
外壁・防水工事は「コスト」ではなく「未来の収益を守る投資」
「修繕=コスト」と考えてしまいがちですが、実際には家賃収入の安定を守る投資です。
外観がきれいで管理が行き届いている印象を与える物件は、内見数も増え、空室リスクを下げられます。逆に、放置された劣化は「管理がずさん」という印象を与え、家賃下落や入居率低下につながります。
また、最近では国や自治体による補助金や税制優遇制度もあり、初期コストの負担を軽減しながら資産価値を高めることができます。
まとめ
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大規模修繕の「15年周期」は義務ではなく、資産を守る合理的な目安
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工法や塗料の選定次第で、長期コストと耐久性が大きく変わる
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信頼できる業者を選び、保証内容まで確認することが重要
外壁・防水工事は単なる「メンテナンス」ではなく、未来の収益を守るための経営戦略です。
長期的な視点を持って、早めの計画とパートナー選びを進めましょう。
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