「半導体工場がもたらす賃貸需要」と「退去時の忘れ物ランキング」

半導体工場が建設されることで、小さな町が潤い始めています。

小さな町とは「熊本県菊陽町」です。小さな町が半導体工場から得たメリットを紹介します。

また、賃貸物件を保有しているオーナーなら「退去時の見落とし&忘れ物」を気にしたことがあるかもしれません。入居者の忘れ物は、次の入居者を受け入れる準備を妨げます。

本記事を参考にして、入居の際の契約を見直すなどの参考にしてください。

半導体工場建設により賃貸需要は拡大するか

日本で最も賃貸住宅市場が盛り上がっているのが熊本県菊陽町です。

2021年に世界最先端の半導体メーカー TSMC(台湾)を中心とした企業が巨大な半導体工場の建設を発表したからです。

TSMCとはどんな企業?

TSMCは「Taiwan Semiconductor Manufacturing Company」の略称です。

「台積電」とも略されることがあり、世界でもトップクラスの時価総額を保有している企業です。

半導体メーカーには、2種類があります。

  • ファブレス企業(工場をもたない)
  • ファウンドリ企業(工場をもつ)

TSMCの創業者が「ファウンドリ」という形態を発展させたとも言われており、世界初のファウンドリ企業です。

TSMCが菊陽町に与えた影響

TSMCと周辺ビジネス企業の総投資額は1兆円以上と言われています。

賃貸住宅に関しても、すでに1,000人以上の建設関連労働者がいると予想されています。最終的に7,000〜8,000人規模の需要になると考えられており、小さな街に良い流れを吹き込んでいます。

【熊本県菊陽町】工場建設により賃貸空室激減

工場のできる菊陽町と隣接する大津町では空室が急減しています。

都道府県地価調査(国土交通省)では、直近1年間での地価上昇率が31.6%と全国でトップになりました。

マンションや宿泊施設に適した土地は、価格が2倍になっていることもあるそうです。(建設計画発表時点比較)

需要に頼った不動産投資の懸念点と今後の見通し

需要だけに頼った不動産投資は懸念点も存在します。バブル時代を振り返るとわかるように、工場撤退の可能性があるからです。工場が撤退した場合、空室が急増して建設費用の返済もままならなくなる可能性もあります。

しかし半導体工場への政府補助金額は4,760億円といわれており、短期的に撤退する可能性は低いと見る人も多いでしょう。

株式専門メディアの記者は以下のように述べています。

「中国の政治的リスクへの警戒が高まるなかで、日本国内における半導体確保は国策といえます。また、世界のハイテク産業においても、中国本土や有事が懸念される台湾以外での工場用地確保の重要性が認識されており、政治的なリスクの少ない日本が注目されだしています。今後も外資系企業による大規模な投資を期待する声も多く、熊本に限らず全国的に工場需要が今後も高まっていく可能性があります」

今年の1月にはTSMCが、日本に二つ目の半導体工場の建設を検討していると明らかにしています。熊本県の賃貸需要は、今後も大きな動きを見せるに違いありません。

全国の関係者にとって、注目すべき内容でしょう。

賃貸の退去時に見落としがちなこと&忘れ物ランキング

不動産ポータルサイトのアットホーム(東京都大田区)が、不動産業界で働く人を対象に「賃貸の退去時に見落としがちなこと&忘れ物」をランキング形式で紹介しています。

賃貸の退去時に見落としがちなことランキング

賃貸の退去時に見落としがちなことランキングは以下のとおりです。

順位項目割合
1インターネットショッピングの住所変更21.5%
2郵便物の転送手続き18.8%
3火災・地震保険の解約手続き17.7%

ネット通販についてはAmazon(アマゾン)や楽天だけを利用する人は少ないでしょう。

複数の通販サイトごとに住所を登録し、いつのまにか忘れているものもあるかもしれません。引っ越しをした後に通販サイトを利用することで、住所変更前の賃貸に荷物が届くことがあります。

近年では宅配ボックスや置き配が普及しており、受け渡し時に配送業者と対面しない人も増えています。そのため配送業者も間違いに気づきにくくなっているようです。

賃貸の退去時に多い忘れ物ランキング

賃貸の退去時に多い忘れ物ランキングは以下のとおりです。

順位項目割合
1物干し竿42.2%
2自転車23.3%
3郵便物・宅配ボックスの中身21.5%

自転車や物干し竿は残置物の定番ですが、処分に困る可能性が高いものです。

処分方法は自治体により異なりますが、粗大ごみとして受け入れない自治体も存在するからです。地域の処分方法を再確認し、入居者に通知しておくようにするのが得策かもしれません。

荷物の処分ができないと、次の入居者を受け入れる準備が遅れる可能性があります。入居者には退去時の説明を徹底するなどし、退去時には忘れ物がないか徹底して確認する必要がありそうです。

まとめ

TSMCのような企業が、半導体工場を建設すると賃貸の空室は激減する可能性が高いです。

労働者が集まるため、住居が必要になるからです。

しかし、賃貸契約をする際には退去時の忘れ物にも注意をうながす必要があります。

次の入居者を受け入れる準備が遅れると、収入に大きな差が生まれる可能性があるからです。

近年では配送業者が住所変更に気づきにくいシステムが登場しているため、賃貸不動産オーナーが随時入居者に退去時の注意をしておく必要がありそうです。

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