
こんにちは。神戸市中央区・三宮の不動産会社「KOBE売却&買取ナビ」店長の恋水です。今回は、神戸・兵庫県内で賃貸物件をお持ちのオーナー様に、「自分には関係ない」と思いがちな、でも実はとても身近な2つの新しいリスクをお伝えします。一つは、不動産業界を標的にしたデジタル不正アクセスの問題。もう一つは、入居者が日常的に使っているモバイルバッテリーによる火災リスクです。2026年に入って、どちらも具体的な件数・被害が明らかになってきました。「大きな会社の話だから関係ない」「入居者の問題だから関係ない」——そう思わず、ぜひ最後まで読んでいただければと思います。
不動産クラウド不正アクセス——業界全体に広がる「一点突破・一網打尽」のリスク
2026年4月、日本の主要な不動産検索サイトに関連する問い合わせデータが、ダークウェブ上で売買されている可能性があるとの報道が広がりました。流出したとされる情報には、氏名・電話番号・メールアドレスに加え、年収・家族構成・転居理由・希望条件・現在の家賃など、引っ越し検討者の詳細な個人情報も含まれるとされています。各社の公表内容には差があり、なお影響範囲の調査が続いています。
不動産IT業界の関係者からは、「複数の検索サイトが同時に攻撃を受けたというより、複数の不動産会社が共通して利用する業務管理システムなどが流出元になった可能性が高いのではないか」との見方も出ています。
不動産業界では、物件情報の掲載から問い合わせ対応、顧客情報の管理まで、日常業務の多くがITサービスの連携によって成り立っています。そのため、仮に一つのIT企業やシステムで問題が起きれば、接続先にある情報まで連鎖的に影響を受けるおそれがあります。業界全体でデジタル化が進む今、ひとつのシステム不備が連鎖的な被害につながるリスクが高まっています。とりわけ不動産業界が扱う個人情報は、住所・年収・家族構成・転居理由といった、悪用されれば深刻な被害につながりかねないものが少なくありません。しかも、業界のデジタル化が進むほど攻撃側にとっての突破口は増えていきます。どこか一カ所の防御が破られただけで、関連先の情報までまとめて流出する——そんな「一点突破・一網打尽」のリスクは、これからさらに意識しておくべきでしょう。
神戸・兵庫県の賃貸オーナーが意識すべきこと
賃貸オーナーにとっても、これは他人事ではありません。管理会社や仲介会社がどのような業務システムを使っているのか、自分の物件情報や入居者情報がどこに預けられているのかは、意識しておきましょう。加えて、不審なメールや電話が急に増えていないかも、異変を察知する初期サインになります。データの預け先を把握すること、防犯意識を持つこと。その両方が、これからの神戸市中央区・兵庫県での賃貸経営には欠かせない視点になっていきそうです。
具体的には次のような確認をお勧めします。
- 管理会社がどのような業務システムを利用しているか確認する
- 自分の物件情報・入居者情報がどのシステムに保管されているか把握する
- 管理会社から定期的にセキュリティ対策の状況報告を受ける体制を整える
- 入居者から不審な連絡に関する相談があった場合の対応フローを管理会社と共有しておく
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入居者の半数以上が賠償責任の所在を知らない——モバイルバッテリー火災のリスク
スマートフォンの充電に欠かせないモバイルバッテリーが、賃貸物件の新たなリスクになりつつあります。損保ジャパンの子会社・マイシュアランス(東京)が2026年3月、賃貸住宅居住者1,000人を対象に行った調査では、「充電中のバッテリーが原因で自室の壁や床が損傷した場合、賠償責任は自分にある」と正しく認識していた人は45.1%にとどまりました。残りの54.9%は、責任の所在を把握しないまま日々使用していることになります。
リスクを自覚していても行動が伴わない現実
取り扱いの実態は、さらに深刻です。使用中に異常を感じた経験がある人のうち、39.3%は「危険を感じつつもしばらく使用を続けた」「今も使用している」と回答しています。リスクを自覚していても、行動が伴っていない入居者が3人に1人いる計算になります。また、保有者の26.5%が「自宅のどこかに置き忘れたバッテリーがあるかもしれない」と回答しており、管理されないまま自宅に眠るバッテリーが予期せず発火するリスクも軽視できません。
火災件数も増加が続いています。消防庁によると、モバイルバッテリーを原因とする火災は2024年の年間290件に対し、2025年は482件と前年比7割増となりました。公共交通機関での発火も多く、航空機内での規制強化も進んでいます。神戸市内・兵庫県内の賃貸物件でも、今後このリスクが表面化するケースが増えてくることは十分に考えられます。
賃貸オーナーとして今できる対策
オーナーとして、入居者側に賠償責任がある場合でも、まず損害を受けるのは物件そのものという点を忘れてはなりません。入居者が加入する火災保険の内容によっては、原状回復費用がオーナー負担となることも考えられます。管理会社とも連携し、入居者が借家人賠償責任保険を含む適切な保険に加入しているかどうかを確認しておく必要があります。
①入居者の保険加入状況を定期的に確認する
入居時だけでなく、更新のタイミングでも入居者の火災保険の内容を確認しましょう。借家人賠償責任保険が含まれているか、補償額は十分かを管理会社と連携してチェックする体制を整えておくことが重要です。
②入居時・更新時の案内にモバイルバッテリーの注意事項を組み込む
入居時や更新時の案内に、モバイルバッテリーの使用・保管・廃棄に関する注意事項を組み込み、異常を感じた場合の相談先も明示しておくことが有効かもしれません。具体的には「膨張・発熱・異臭を感じたらすぐに使用をやめ管理会社に連絡する」「ソファや布団の上で充電しない」「使わなくなったバッテリーは適切に廃棄する」といった内容です。
③建物の防火設備を定期的に点検する
煙感知器・自動火災報知設備などの防火設備が正常に作動するかどうか、定期的に点検しておきましょう。万が一の際の被害を最小限に抑えるための環境整備は、オーナーとしての基本的な責務でもあります。
まとめ——デジタル化と日用品の普及が生む新リスクに、今から備える
デジタル化と日用品の普及という、一見無関係に見える2つの変化が、神戸市中央区・兵庫県の賃貸経営にも新たなリスクをもたらしています。便利なモバイルバッテリーが思わぬかたちで賃貸住宅の安全に影響を及ぼす時代になっている一方で、デジタル化の進展が入居者情報のリスクを高めている現実があります。この2つの問題を「自分ごと」として捉え、早めに対策をとることが、これからの安定した賃貸経営につながります。当社では神戸市中央区・兵庫県全域の賃貸管理・物件売却・資産活用に関するご相談を承っています。オーナー様の大切な資産を守るためのご提案をいたします。
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